(左)楽曲制作を担当した川崎鷹也と(右)シナモロールのプロデューサー (C)oricon ME inc.
デビューから長く愛され続けるシナモロールが、初の各都市を巡るミュージカルに挑戦する。『シナモロールワンダートリップ~消えた魔法の秘密~』で描かれるのは、いつものかわいらしさだけではない、新たなシナモロールの姿。シナモロールイベントのテーマソングを手がけた川崎鷹也と、シナモロールのプロデューサーに、作品に込めた思いや制作の裏側を語ってもらった。
【写真】シナモンのこんな姿見たことない! ミュージカルで見せた意外な表情
■初の各都市を巡るミュージカルに込めた、シナモロールの新たな挑戦
シナモロールが初の各都市を巡るミュージカルで全国4都市を巡回する。
本作『シナモロールワンダートリップ~消えた魔法の秘密~』は、「カフェ・シナモン」の大切な記念日を前に、シナモロールたちが“魔法の世界”へ迷い込むことから始まる冒険ファンタジー。仲間との出会いや交流を通して、それぞれの違った魅力や、相手を信じ、思いやり、支え合うことの大切さに気づいていく姿が描かれ、シナモロールの新たな一面に心を動かされる作品だ。
さらに、物語のカギを握るシーンには花江夏樹がゲスト声優として出演。シナモロールイベントのテーマソング「キミだけの魔法」の作詞・作曲はシンガー・ソングライターの川崎鷹也が担当し、豪華な顔ぶれがシナモロールの新たな冒険を彩る。
今回は、シナモロールのプロデューサー(奥村美南)と、楽曲を手がけた川崎鷹也に、ミュージカル制作の裏側やシナモロールへの思いについて聞いた。
――全国4都市を巡るミュージカルに挑戦した理由を教えてください。
【奥村美南】シナモロールは来年でデビュー25周年を迎えます。この25年間、たくさんのファンの方に愛されてきたシナモロールですが、25周年を前に、もっといろいろな方々に会いに行きたいと思い、今回全国4都市を巡ることを決めました。それぞれの場所で、ミュージカルを通して同じ世界観や体験を届けられたらなと思っています。
――今回、なぜ川崎さんにオファーをされたのでしょうか?
【奥村美南】川崎さんの楽曲には、そっと寄り添いながら人の気持ちを前向きにしてくれる力があるなと、感じていました。今回のミュージカルでも言えることですが、シナモロールはすごく強いヒーローではなく、こいぬなりに悩むことがあっても人に寄り添っていくキャラクターです。そんなシナモンの性格と川崎さんの楽曲がマッチしたら、素敵な曲になるのではないかと思いお願いしました。
――川崎さんはオファーをもらった際、どう思いましたか?
【川崎鷹也】最初はびっくりしました。僕が書いていいのだろうか、と。シナモンくんにはたくさんのファンの方がいて、期待も大きいと感じていたので、どういう曲が喜んでもらえるかなど考えることはたくさんありました。けれど、普段の楽曲制作とは違う向き合い方だったので、どんな表現ができるのかすごくワクワクして楽曲制作に取り組めました。この楽曲を通して、これまでのファンの方にも、これからシナモンくんを知る方にも何か届いたらいいなと思いました。
■「シナモンくんに全振り」して生まれた曲「キミだけの魔法」
――制作にあたって、シナモロールへの理解を深めるために取り組んだことは?
【川崎鷹也】楽曲提供や誰かのために曲を書く時は、その人の人間性や幸せを感じる瞬間、悩みまで深く話すタイプなので、シナモンくんがこれまで歌ってきた楽曲は全部聴きました。制作期間中は、シナモロールの公式ホームページを一番見ていたんじゃないかというくらい読み込みました(笑)。プロフィールや、好きなものまで全部把握していましたね。
――そこからどうやってイメージを膨らませていきましたか?
【川崎鷹也】まず“ともだち”や“だいすき”というシナモンくんの世界観を、ワードとしてどんどん出していきました。でも大事なのは無理をしないことだと思ったので、シナモンくんが思っていることや伝えたい部分に、いかに僕が寄り添えるかを大切にしました。何を伝えたいのか、核となる部分を考えて…。細かい部分には川崎鷹也らしさが出ているかもしれませんが、言葉の選び方はシナモンくんに全振りしているので、僕にとっても新しい体験でした。
――今回、小さなお子さまから大人の方まで幅広い世代が鑑賞すると思います。作詞・作曲にあたって、幅広い世代に届けるために意識したことは?
【川崎鷹也】“ふわふわ”や“パタパタ”のように、我が家の1歳の子も口ずさめるメロディーやワードにはこだわりました。それだけでなく、大人が抱える悩みや葛藤も世代を超えて届く曲にしたいと思い、特にCメロ部分にその思いを込めて。ラストのサビでは、シナモンくんと一緒に「大丈夫だよ」というメッセージを届けられたらという部分も大切にしました。
■完璧じゃないからこそ愛される、シナモロールの新たな姿
――サンリオさんは劇中歌と川崎さんのシナモロールイベントのテーマソングが融合することで、ミュージカル全体にどのような相乗効果が生まれると考えていますか?
【奥村美南】劇中ではシナモンが、フレンズやオリジナルの登場人物のサンやマムに感謝などのメッセージを伝える場面が多くあります。一方で、川崎さんが作ってくださった「キミだけの魔法」には、観客の方やミュージカルを観終わった方へ届くようなメッセージも込められていて、ミュージカルと日常をつなぐ橋渡しのような曲になっていると感じています。観終わった後に聴くことで、自分自身の生活にも重ねて感じられる部分があることが魅力だと思います。
――シナモロールらしさを守るために、譲れなかったところはありますか?
【奥村美南】「魔法の世界」という壮大な冒険ではありますが、シナモンとフレンズたちの掛け合いから、いつもの温かさや優しさを感じられる内容にしたいという思いは最後まで大切にしました。そこは、いつものシナモンたちをしっかり描けたのではないかと思っています。
――逆に、この作品でしか見られないシナモロールの一面はありますか?
【奥村美南】これまでステージに立つシナモンは、アイドルのように完璧な姿を見せることも多かったと思いますし、それもシナモンの努力した姿です。その一方で今回は、少しステップを間違えたり、できないことにも頑張って挑戦するシナモンを見ることができます。新たな一面と感じる方もいらっしゃるかと思いますが、それもシナモンらしさだと感じていただけるのではないでしょうか。
■保育園でも大人気のサンリオ、シナモロールファンの子に「楽曲を届けられることがすごく嬉しい」
――川崎さんは、これまでにご自身の生活の中でサンリオとかシナモロールを身近に感じることはありましたか?
【川崎鷹也】サンリオピューロランドに一度遊びに行かせていただいて、そこで子どもから大人までたくさんの人が目をキラキラさせながら楽しんでいる光景を見て、「いつか一緒に何かできたらいいな」とは常々思っていました。僕自身、幼少期から近くにいたのがサンリオキャラクターたちです。今は6歳と1歳の子どもがいますが、保育園でも性別を問わずサンリオのバッグを使っている子が多く、世代を超えて身近な存在だと感じています。
――身近な存在であるサンリオとの仕事について、ご家族の反応はいかがでしたか?
【川崎鷹也】この仕事に限らず、守秘義務的なことも含めて家族にはあまり仕事の話をしないんです。ただ、家でデモを作っている段階から「ふわふわ」「パタパタ」と言っていたので、妻には「何をやりだしたの…?」と言われました(笑)。実際に発表された時には、きっと「このことだったのか」と分かってもらえると思います。
そして実は親戚に、“持っているグッズが全部シナモンくん”という大ファンの子がいるんです。その子にこの楽曲を届けられることがすごく嬉しいですし、ミュージシャン冥利に尽きるなと思います。発表した時の反応が楽しみですね。
――今回の楽曲制作を通して、シナモロールへの印象に変化はありましたか?
【川崎鷹也】最初は、やっぱりかわいらしくて、ふわふわした印象でした。ただ、そこから弱さや悩みを抱えていたり、誰かを羨ましく思ったりする一面を知って、すごく等身大な存在なんだなと思いましたね。シナモンくんのことをたくさん知る機会があったことで、寄り添って、そばにいてくれる心強さを感じ、より好きになりました。
――サンリオさんから見て、川崎さんの印象に変化はありましたか?
【奥村美南】打ち合わせでシナモンの世界観を一気にお話ししたあと、「お任せください!」と頼もしく言ってくださって。実際に完成した楽曲もシナモロールの世界観を捉えてくださっていたので、大興奮でした。本当にたくさんの情報を読み込んでくださったんだと思います。頼もしい方です。
【川崎鷹也】ありがとうございます(笑)。
■「忘れてしまいがちだけど、本当は大切なことを届けたい」
――今回のコラボレーションにおいて、自分たちの”らしさ”が重なった瞬間はありますか?
【川崎鷹也】僕が音楽を通して伝えたいのは、世代を超えて届けたいメッセージや、何気ない日々の幸せに気づいてもらうことです。そこが今回のミュージカルやシナモンくんが伝えたいこととリンクしていると思いました。「忘れてしまいがちだけど、本当は大切なことを届けたい」という想いが共通していたからこそ、スムーズに楽曲制作ができたのだと思います。
【奥村美南】雲の上の世界や魔法の世界などファンタジーな一面がある中で、川崎さんの人間らしいメッセージが融合したことで、シナモンの等身大の魅力をリアルに描き出してくださったところが、すごくおもしろかったなと感じています。
――今回のミュージカルの見どころを教えてください。
【川崎鷹也】シナモンくんはもちろんですが、フレンズのみんなそれぞれの色が出ていると感じました。フレンズへの理解が深まりましたし、「こういう子たちなんだな」「こういう愛情があるんだな」と気づける時間でしたね。
【奥村美南】お子さんから見てもフレンズの友情は心に響くと思います。親御さんなら自分に重ね合わせる部分もあるでしょうし、そうではない方にも、日々の悩みとリンクする部分があると思います。どれか一つでも心に残るセリフがあれば嬉しいです。
■等身大に寄り添う、“愛情たっぷり”なシナモロール
――今後、このミュージカルがどのように広がって行ったらいいと思っていますか?
【川崎鷹也】シナモンくんやサンリオが好きな方にはもちろん観ていただきたいです。それだけでなく、何かに行き詰まっている方や悩みや不安を抱えている方にも、エンターテインメントを通して「一人じゃないんだよ」ということを伝えられたらと思います。
【奥村美南】ずっと好きでいてくださっている方には、さらに好きになっていただきたいですし、新しくシナモンやこのミュージカル、川崎さんの楽曲「キミだけの魔法」を知る方には、“かわいい”だけではないシナモンの魅力を感じていただきたいです。シナモロールを通して、いろんな感情を持っていただけたらと思います。
【川崎鷹也】きっと受け取り方も人それぞれかと思いますし、まずは気楽にたくさんの方に観てほしいです。
――おふたりから見て、シナモロールとはどんな存在でしょうか?
【川崎鷹也】「愛情」じゃないですか? シナモンくんは、自分のためではなく、いつも友だちや大切な相手のために何かを考えて行動している子です。だから、愛情たっぷりな子だと思います。
【奥村美南】シナモンもフレンズも、時には彼ら自身が悩んだり迷ったりすることもあるからこそ、そっと背中を押してくれる存在なのかなと思います。「頑張りなよ」という強いメッセージではなく、「僕も一緒に頑張るし、無理はしなくてもいいよ」と寄り添ってくれる存在ではないでしょうか。
メッセージ性がありながらも、シナモロールのかわいらしさや温かさを感じられるミュージカル『シナモロールワンダートリップ~消えた魔法の秘密~』は、8月15日に東京・パルテノン多摩で開幕。エンディングで流れる川崎の楽曲までたっぷりと堪能することで、さらにシナモロールの魅力を感じられる作品となっている。
(c) 2026 SANRIO CO., LTD. 著作 株式会社サンリオ
(写真・文:於ありさ)"
【写真】シナモンのこんな姿見たことない! ミュージカルで見せた意外な表情
■初の各都市を巡るミュージカルに込めた、シナモロールの新たな挑戦
シナモロールが初の各都市を巡るミュージカルで全国4都市を巡回する。
本作『シナモロールワンダートリップ~消えた魔法の秘密~』は、「カフェ・シナモン」の大切な記念日を前に、シナモロールたちが“魔法の世界”へ迷い込むことから始まる冒険ファンタジー。仲間との出会いや交流を通して、それぞれの違った魅力や、相手を信じ、思いやり、支え合うことの大切さに気づいていく姿が描かれ、シナモロールの新たな一面に心を動かされる作品だ。
さらに、物語のカギを握るシーンには花江夏樹がゲスト声優として出演。シナモロールイベントのテーマソング「キミだけの魔法」の作詞・作曲はシンガー・ソングライターの川崎鷹也が担当し、豪華な顔ぶれがシナモロールの新たな冒険を彩る。
今回は、シナモロールのプロデューサー(奥村美南)と、楽曲を手がけた川崎鷹也に、ミュージカル制作の裏側やシナモロールへの思いについて聞いた。
――全国4都市を巡るミュージカルに挑戦した理由を教えてください。
【奥村美南】シナモロールは来年でデビュー25周年を迎えます。この25年間、たくさんのファンの方に愛されてきたシナモロールですが、25周年を前に、もっといろいろな方々に会いに行きたいと思い、今回全国4都市を巡ることを決めました。それぞれの場所で、ミュージカルを通して同じ世界観や体験を届けられたらなと思っています。
――今回、なぜ川崎さんにオファーをされたのでしょうか?
【奥村美南】川崎さんの楽曲には、そっと寄り添いながら人の気持ちを前向きにしてくれる力があるなと、感じていました。今回のミュージカルでも言えることですが、シナモロールはすごく強いヒーローではなく、こいぬなりに悩むことがあっても人に寄り添っていくキャラクターです。そんなシナモンの性格と川崎さんの楽曲がマッチしたら、素敵な曲になるのではないかと思いお願いしました。
――川崎さんはオファーをもらった際、どう思いましたか?
【川崎鷹也】最初はびっくりしました。僕が書いていいのだろうか、と。シナモンくんにはたくさんのファンの方がいて、期待も大きいと感じていたので、どういう曲が喜んでもらえるかなど考えることはたくさんありました。けれど、普段の楽曲制作とは違う向き合い方だったので、どんな表現ができるのかすごくワクワクして楽曲制作に取り組めました。この楽曲を通して、これまでのファンの方にも、これからシナモンくんを知る方にも何か届いたらいいなと思いました。
■「シナモンくんに全振り」して生まれた曲「キミだけの魔法」
――制作にあたって、シナモロールへの理解を深めるために取り組んだことは?
【川崎鷹也】楽曲提供や誰かのために曲を書く時は、その人の人間性や幸せを感じる瞬間、悩みまで深く話すタイプなので、シナモンくんがこれまで歌ってきた楽曲は全部聴きました。制作期間中は、シナモロールの公式ホームページを一番見ていたんじゃないかというくらい読み込みました(笑)。プロフィールや、好きなものまで全部把握していましたね。
――そこからどうやってイメージを膨らませていきましたか?
【川崎鷹也】まず“ともだち”や“だいすき”というシナモンくんの世界観を、ワードとしてどんどん出していきました。でも大事なのは無理をしないことだと思ったので、シナモンくんが思っていることや伝えたい部分に、いかに僕が寄り添えるかを大切にしました。何を伝えたいのか、核となる部分を考えて…。細かい部分には川崎鷹也らしさが出ているかもしれませんが、言葉の選び方はシナモンくんに全振りしているので、僕にとっても新しい体験でした。
――今回、小さなお子さまから大人の方まで幅広い世代が鑑賞すると思います。作詞・作曲にあたって、幅広い世代に届けるために意識したことは?
【川崎鷹也】“ふわふわ”や“パタパタ”のように、我が家の1歳の子も口ずさめるメロディーやワードにはこだわりました。それだけでなく、大人が抱える悩みや葛藤も世代を超えて届く曲にしたいと思い、特にCメロ部分にその思いを込めて。ラストのサビでは、シナモンくんと一緒に「大丈夫だよ」というメッセージを届けられたらという部分も大切にしました。
■完璧じゃないからこそ愛される、シナモロールの新たな姿
――サンリオさんは劇中歌と川崎さんのシナモロールイベントのテーマソングが融合することで、ミュージカル全体にどのような相乗効果が生まれると考えていますか?
【奥村美南】劇中ではシナモンが、フレンズやオリジナルの登場人物のサンやマムに感謝などのメッセージを伝える場面が多くあります。一方で、川崎さんが作ってくださった「キミだけの魔法」には、観客の方やミュージカルを観終わった方へ届くようなメッセージも込められていて、ミュージカルと日常をつなぐ橋渡しのような曲になっていると感じています。観終わった後に聴くことで、自分自身の生活にも重ねて感じられる部分があることが魅力だと思います。
――シナモロールらしさを守るために、譲れなかったところはありますか?
【奥村美南】「魔法の世界」という壮大な冒険ではありますが、シナモンとフレンズたちの掛け合いから、いつもの温かさや優しさを感じられる内容にしたいという思いは最後まで大切にしました。そこは、いつものシナモンたちをしっかり描けたのではないかと思っています。
――逆に、この作品でしか見られないシナモロールの一面はありますか?
【奥村美南】これまでステージに立つシナモンは、アイドルのように完璧な姿を見せることも多かったと思いますし、それもシナモンの努力した姿です。その一方で今回は、少しステップを間違えたり、できないことにも頑張って挑戦するシナモンを見ることができます。新たな一面と感じる方もいらっしゃるかと思いますが、それもシナモンらしさだと感じていただけるのではないでしょうか。
■保育園でも大人気のサンリオ、シナモロールファンの子に「楽曲を届けられることがすごく嬉しい」
――川崎さんは、これまでにご自身の生活の中でサンリオとかシナモロールを身近に感じることはありましたか?
【川崎鷹也】サンリオピューロランドに一度遊びに行かせていただいて、そこで子どもから大人までたくさんの人が目をキラキラさせながら楽しんでいる光景を見て、「いつか一緒に何かできたらいいな」とは常々思っていました。僕自身、幼少期から近くにいたのがサンリオキャラクターたちです。今は6歳と1歳の子どもがいますが、保育園でも性別を問わずサンリオのバッグを使っている子が多く、世代を超えて身近な存在だと感じています。
――身近な存在であるサンリオとの仕事について、ご家族の反応はいかがでしたか?
【川崎鷹也】この仕事に限らず、守秘義務的なことも含めて家族にはあまり仕事の話をしないんです。ただ、家でデモを作っている段階から「ふわふわ」「パタパタ」と言っていたので、妻には「何をやりだしたの…?」と言われました(笑)。実際に発表された時には、きっと「このことだったのか」と分かってもらえると思います。
そして実は親戚に、“持っているグッズが全部シナモンくん”という大ファンの子がいるんです。その子にこの楽曲を届けられることがすごく嬉しいですし、ミュージシャン冥利に尽きるなと思います。発表した時の反応が楽しみですね。
――今回の楽曲制作を通して、シナモロールへの印象に変化はありましたか?
【川崎鷹也】最初は、やっぱりかわいらしくて、ふわふわした印象でした。ただ、そこから弱さや悩みを抱えていたり、誰かを羨ましく思ったりする一面を知って、すごく等身大な存在なんだなと思いましたね。シナモンくんのことをたくさん知る機会があったことで、寄り添って、そばにいてくれる心強さを感じ、より好きになりました。
――サンリオさんから見て、川崎さんの印象に変化はありましたか?
【奥村美南】打ち合わせでシナモンの世界観を一気にお話ししたあと、「お任せください!」と頼もしく言ってくださって。実際に完成した楽曲もシナモロールの世界観を捉えてくださっていたので、大興奮でした。本当にたくさんの情報を読み込んでくださったんだと思います。頼もしい方です。
【川崎鷹也】ありがとうございます(笑)。
■「忘れてしまいがちだけど、本当は大切なことを届けたい」
――今回のコラボレーションにおいて、自分たちの”らしさ”が重なった瞬間はありますか?
【川崎鷹也】僕が音楽を通して伝えたいのは、世代を超えて届けたいメッセージや、何気ない日々の幸せに気づいてもらうことです。そこが今回のミュージカルやシナモンくんが伝えたいこととリンクしていると思いました。「忘れてしまいがちだけど、本当は大切なことを届けたい」という想いが共通していたからこそ、スムーズに楽曲制作ができたのだと思います。
【奥村美南】雲の上の世界や魔法の世界などファンタジーな一面がある中で、川崎さんの人間らしいメッセージが融合したことで、シナモンの等身大の魅力をリアルに描き出してくださったところが、すごくおもしろかったなと感じています。
――今回のミュージカルの見どころを教えてください。
【川崎鷹也】シナモンくんはもちろんですが、フレンズのみんなそれぞれの色が出ていると感じました。フレンズへの理解が深まりましたし、「こういう子たちなんだな」「こういう愛情があるんだな」と気づける時間でしたね。
【奥村美南】お子さんから見てもフレンズの友情は心に響くと思います。親御さんなら自分に重ね合わせる部分もあるでしょうし、そうではない方にも、日々の悩みとリンクする部分があると思います。どれか一つでも心に残るセリフがあれば嬉しいです。
■等身大に寄り添う、“愛情たっぷり”なシナモロール
――今後、このミュージカルがどのように広がって行ったらいいと思っていますか?
【川崎鷹也】シナモンくんやサンリオが好きな方にはもちろん観ていただきたいです。それだけでなく、何かに行き詰まっている方や悩みや不安を抱えている方にも、エンターテインメントを通して「一人じゃないんだよ」ということを伝えられたらと思います。
【奥村美南】ずっと好きでいてくださっている方には、さらに好きになっていただきたいですし、新しくシナモンやこのミュージカル、川崎さんの楽曲「キミだけの魔法」を知る方には、“かわいい”だけではないシナモンの魅力を感じていただきたいです。シナモロールを通して、いろんな感情を持っていただけたらと思います。
【川崎鷹也】きっと受け取り方も人それぞれかと思いますし、まずは気楽にたくさんの方に観てほしいです。
――おふたりから見て、シナモロールとはどんな存在でしょうか?
【川崎鷹也】「愛情」じゃないですか? シナモンくんは、自分のためではなく、いつも友だちや大切な相手のために何かを考えて行動している子です。だから、愛情たっぷりな子だと思います。
【奥村美南】シナモンもフレンズも、時には彼ら自身が悩んだり迷ったりすることもあるからこそ、そっと背中を押してくれる存在なのかなと思います。「頑張りなよ」という強いメッセージではなく、「僕も一緒に頑張るし、無理はしなくてもいいよ」と寄り添ってくれる存在ではないでしょうか。
メッセージ性がありながらも、シナモロールのかわいらしさや温かさを感じられるミュージカル『シナモロールワンダートリップ~消えた魔法の秘密~』は、8月15日に東京・パルテノン多摩で開幕。エンディングで流れる川崎の楽曲までたっぷりと堪能することで、さらにシナモロールの魅力を感じられる作品となっている。
(c) 2026 SANRIO CO., LTD. 著作 株式会社サンリオ
(写真・文:於ありさ)"