2022年度与党税制改正大綱の要旨は次の通り。
【基本的考え方】
一、新型コロナウイルス感染症への対応に万全を期しつつ、新しい資本主義の実現に取り組む。
一、企業に対し、給与など支給額の増加額の最大30%を控除、中小企業は最大40%を控除。
一、5G導入促進税制は対象の設備を見直す。
一、車体課税はエコカー減税の期限到来時に抜本的見直しを行う。
一、高所得者層で、金融所得の割合が高く所得税負担率が低下する状況が見られ、公平性確保の観点から課税の在り方について検討する必要。
一、沖縄県産酒類に係る税の特例は、最長10年で段階的に廃止。
【住宅】
一、住宅ローン控除の適用期限を25年末まで延長。年末残高の限度額は一般的な新築が3千万円、認定住宅は5千万円とし、段階的に引き下げ。
一、控除率は年末残高の0・7%、控除期間は原則13年。対象者の所得要件を現行の3千万円以下から2千万円以下に引き下げ。
一、住宅取得資金の贈与税の非課税措置は適用期限を23年末まで延長。非課税限度額は、現行の最大1500万円から最大1千万円に引き下げ。
【固定資産税】
一、22年度に限り、前年度の商業地の課税標準額に加算する評価額を、現行の5%から2・5%に抑える。
一、耐震、バリアフリー、省エネ改修を行った住宅の減額措置を2年延長。
【ひとり親支援】
一、ひとり親家庭の住宅支援資金の貸し付けで、返済を免除された場合には所得税を課さない。
【賃上げ促進】
一、継続雇用者の給与総額を前年度より3%以上増やした大企業の法人税を優遇。給与総額を4%以上、従業員の教育訓練費を20%以上増やせば一段と優遇し、控除率を最大で30%とする。
一、中小企業は雇用者全体の給与総額を2・5%以上、教育訓練費を10%以上増やすと控除率が最大の40%となる。
【5G】
一、5G移動通信システムの設備投資を促す減税措置を、段階的に縮小した上で3年延長。
【交際費】
一、交際費や接待飲食費の損金算入に関する特例を2年延長。
【航空】
一、航空機燃料税の特例措置は、税率を1キロリットルにつき1万3千円(現行9千円)に引き上げ、適用を1年延長。
【訪日客向け免税】
一、訪日外国人向けの消費税免税制度の対象者から、外国人留学生ら長期滞在者を除外。
【国際課税】
一、過大支払利子税制を見直し、恒久的施設を持たない外国法人に係る国内源泉所得にも適用。
【検討事項】
一、カーボンニュートラル実現に向けたポリシーミックスの専門的・技術的な検討を進める。国益の観点から主体的かつ戦略的に検討。
