宇宙航空研究開発機構(JAXA)は12日、主力ロケット「H3」の6号機を鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げた。順調に飛行し、約15分後、搭載していた静岡大や東京科学大が開発した超小型衛星2機を分離した。6号機は液体燃料の主エンジン3基のみで固体燃料の補助ロケットがない「3―0形態」という新しいタイプの試験機。液体燃料エンジンのみの大型ロケットの打ち上げは国内初で、H3の機体ラインアップが出そろった。
昨年12月の8号機は、衛星を載せる台座の接着不良が原因で準天頂衛星「みちびき5号機」の軌道投入に失敗。今回の6号機は、接着不良を樹脂などで補修しており、失敗検証の意味合いもある。
H3は大型の2段式ロケット。3―0形態の他に、主エンジン2基と補助ロケット2本の標準的な「2―2形態」、主エンジン2基と補助ロケット4本のパワフルな「2―4形態」がある。主エンジン2基の2形態は打ち上げ実績があった。
6号機にはスペースデブリ(宇宙ごみ)の捕獲実験を行う静岡大の「しらいと」など超小型衛星6機が搭載された。
