メインコンテンツに移動

【千葉県市原市】第6回更級日記千年紀文学賞の受賞作を決定

市原市
「更級日記」の作者・菅原孝標女が帰京のため、上総国府(現在の千葉県市原市)を出発した1020年から数えて、千年の節目に当たる2020年に、市原市では『更級日記千年紀文学賞』を創設しました。
この度、第6回更級日記千年紀文学賞の受賞作が決定しましたので発表します。
海外からの応募を含む計2,845の作品が寄せられ、一般の部では、前回の207作品から大幅増となる過去最多310作品の応募がありました。


 


応募総数

一般の部
310点(小説178点、エッセイ132点) ※過去最多
小中学生の部
2,535首(「声」をテーマとした短歌:小学生1,986首、中学生549首)

選考委員

一般の部
選考委員長:椎名 誠(作家)
選考委員:加賀美 幸子(エッセイスト、元NHKアナウンサー)、岸本(下尾)静江(作家、市内在住)、松家 仁之(作家)
小中学生の部
市原歌人会

受賞作品の閲覧

受賞作品は、更級日記千年紀特設サイトで公開しています。
https://sarashina-sennenki.com/

授賞式

日時 :11月8日(日)13時30分から
場所 :いちはら子ども未来館(weほーる)
出席者:椎名誠選考委員長、市長、教育長

受賞作品・受賞者

<一般の部:小説>(敬称略)
 

<一般の部:エッセイ(紀行文を含む)>(敬称略)
 
<小中学生の部:小学生>(敬称略)
 
<小中学生の部:中学生>(敬称略)  
 

一般の部大賞受賞者コメント・講評

<小説>「二匹のやどかり」野村 知子(千葉県)
この度は、第六回更級日記千年紀文学賞 大賞に選出いただき、心より感謝申し上げます。
名著を冠した賞につながることができて、光栄に存じます。

<エッセイ(紀行文を含む)>「いつだって 諸行無常」松野 保子(福岡県太宰府市 75歳)
大好きな寅さんが「あぁ、生まれてきてよかったなと思えることがなんべんかあれば、人間は生きていけるんじゃあないか」と言われてましたが、この度はまさにその貴重で大きな一ぺんを賜りました。本当に有難うございます。
秋には何としてでも上総国をお訪ねしたい一心で、体温越えの暑さにも加速する老化にも希望をもって立ち向かうことができます。
ここからが人生のクライマックスだと思わせていただけて深謝申し上げます。

<講評>椎名誠選考委員長
更級日記千年紀文学賞も六回目を迎え、小説の部、エッセイの部どちらも全国広範囲からの応募となり、毎年、その応募層も広がり全世代へと拡大している。

今回の小説の部の受賞作『二匹のやどかり』は千葉県に住む女性の作品で、現代の田園地帯につつましく暮らす嫁の目から見たそれなりに問題を抱えた農家の日々を描いた静かに怖い作品である。夫のもとに子供とともに暮らすことになった主婦の目から見た現代の農村の、ありふれているのだろう生活への視点が不思議なサスペンスに満ちて魅力的にかたられていく。田園ハードボイルドとでもいうような乾いた文章が魅力的で、読むものをいつのまにかぐいぐいひきこんでいく。さしたる事件もないのにその筆力はたいしたものである。

エッセイ部門もなかなか達者な作品が集まった。受賞作品『いつだって 諸行無常』はタイトルからしてすでにこの人のかろやかなセンスを感じるぎらぎら渋い黄金色の傑作である。

【小中学生の部大賞受賞者コメント・講評】

<小学生の部>「伝えたい気持ちがのどで引きかえす小さな声が心でひびく」藤城 琴羽(市原市立千種小学校5年:応募当時)
この短歌は、伝えたい気持ちはあっても、言い出せずに後回しにされて、その気持ちを飲み込んでしまう自分を表した短歌です。
言えなかった想いは心の中にしまってしまうと、小さなこととして消えてしまう簡単なものです。
私は、この賞をもらった時信じられませんでした。大賞と書かれた通知を受け取った時にようやく実感しました。この度は私の伝えたい気持ちを選んでいただきありがとうございました。
<中学生の部>「君が呼ぶわたしの名前が響いてるサクラが咲いたふゆなのに」宍倉 愛梨(市原市立五井中学校2年:応募当時)
今は、心から大切に思う「君」がいることが当たり前。でも春になったら、君がどうなるかは私にも君にも分からない、不思議な君。ざわざわした廊下で、君の声だけが私の耳に響いた。その瞬間、周りのすべてが消えて、ふたりの世界になったようだった。嬉しくて、君のせいでふゆなのに桜が咲いてしまった。春はすべての始まりで、すべての終わり。自分次第で未来を変える道。

<講評>市原歌人会
更級日記千年紀文学賞は6回目となりましたが短歌部門のテーマは「声」でした。
応募数は小学生1986首、中学生549首。小,中校生ともに学校単位での応募の多い中、今年も市原市のホームページや図書館のチラシからの応募もあり、海外からの応募も増え短歌への関心が若い世代にも広まっていることを嬉しく思いました。

今回の「声」という目には見えないテーマですが実際、耳に届く声の他、広い想像力での作品が多くみられました。例えば自身の心の声を詠んだ作品や自然の移ろいを声として捉えた表現力にも注目しました。少ない社会詠の中で小学生のガザの子を思う心からの声にもはっと致しました。テーマの「声」は入ってないが、それをイメージした作品も対象となりました。

選歌は十人の選考委員に依って一次から三次まで、基本を踏まえ、自身に引き付けて表現されていて読み手にその感動が伝わってくる作品を絞り込み、最終選考では魅力的な作品を選歌することができました。
企業プレスリリース詳細へ
PR TIMESトップへ
情報提供